当センターは、地域医療の包括的な発展に貢献する研究、人材育成を目指した教育・研究施設として、2003年に設立されました。当初、医学教育、情報科学、福祉健康科学の三分野で発足し、当時の医学部の教育研究において手薄であった、地域医療への貢献を使命とする教育の実質化、住民本位の医療連携モデルとそれを支えるITシステムの開発、高齢者や障碍者に対する支援のための教育・研究を行ってきました。

2019年1月には、医学教育開発部門、数理解析部門(教育IR室)、福祉健康科学部門へと体制を刷新しました。数理解析部門は、地域医療の質向上のための研究諸活動を、統計解析の側面から支援すると同時に、教育IR(Institutional Research)室としての役割を担っています。これは医学部教育に関する様々な指標を用いて、客観的に把握しづらい教育の質を可視化するという重要な役割を担うものです。可視化された教育の実情をもとに、医学教育開発部門が中心となって必要な教育改革を行うとともに、その成果を教育IR室が継続的にモニタリングすることによって、根拠に基づく継続的な教育改善を可能とするシステムの構築を目指しています。